入居者様の誕生会外出ですが90歳を越え車椅子で生活されているので、その方には、どんなプランが良いか考えている時に、趣味の話をご家族様から聞きました。その方は競馬やパチンコなど公共ギャンブルをよくされていたそうです。それも専用財布を作って、その中のお金で1年間遊べるくらい負けないギャンブラーだったそうで今の普段の生活からは想像もつきませんでした。最初は競馬場に行こうと考えましたが外出日に競馬の開催がなかったのでパチンコに行く事にしました。
プランをパチンコに決めましたが最初の関門は車椅子で遊べるお店探しでした。なかなか見つからなかったが少し離れた池袋で見つかりました。
次に予算です。100円から遊べる競馬と違いパチンコは1000円単位なので予算の中でどれだけ楽しんでいただけるか心配でしたが、このお店は通常1玉4円の交換ですが1玉1円で遊べる台もあるそうでこれもクリアしました。
そして当日来店すると入居者様は、お店に入っただけで笑顔になりました。
それから店員さんがエレベーターでフロアまで案内してくださり、打ちたい台を尋ねてこられ入居者様が希望した台の椅子を外して車椅子のまま遊戯できました。
入居者様はハンドルを細かく調整しながら玉をどんどん穴に入れてドラムを回してました。最初は遠慮していた入居者様も熱くなったのか「玉が無ないよ」「最近のパチンコは当たらないね」と言いながら遊んでいました。30分くらいから少し疲れたみたいでしたが、「もうすぐ当たりそうだよ」と言いながら続けていました。
しかし1時間くらい打つと「ダメだね」「今日はもういいよ」と仰ったので終わりにしました。
最近、元気がなかった入居者様が笑顔で楽しんでいたのが印象的でした。
「今日はもういいよ」と仰ったのは「今度は勝つよ」という事なのかな、西巣鴨からは遠くないので今度は当たって今回以上の笑顔になっていただくようにまた行きたいです。