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【はじめまして】  とちの実 平畑

2018年10月31日 | とちの実

5月19日からとちの実でお世話になっている平畑といいます。以前は在宅介護の仕事をしていました。
仕事内容が変わるとこんなにも体がきついとは思ってもおらず、湿布が欠かせない毎日です。
実は、仕事してからしばらくして、実の母がなくなり毎日泣いていました。たくさん親に迷惑、心配掛けてきたから、こらからたくさん親孝行して行こうと思った矢先の出来事で、後悔ばかりの日々でおちこんでいました。
その時、A様がいつも冗談を言って笑わせてくれたり、B様は食器を洗いながら、たくさんお話してくださり、皆様一人一人私の心の支えになっておりました。
何気ない会話でも、誰かにそばにいてもらう事って本当にいい事だなって思いました。
今は、心から笑顔で仕事もできるようになりましたが、まだまだ覚える事がたくさんあり、格闘している毎日です。
これからもよろしくお願いします。

08:41 | Posted by jizai

【新しい入居者さんと】  とちの実 森

2018年09月30日 | とちの実

6月に新しく入居されました、女性のAさんの誕生日企画がありました。
まだまだ、元気で若々しいAさんと川越散策に行きました。ジーパンにTシャツと軽装で電車に乗ると、「あー、どうしょう、こんな服で恥ずかしい、オシャレをしたかった」と何回も言われていました。きっと、いつも綺麗にされていた方だったんですね。
当日は、とても暑く、大汗をかきながら2人で歩いて、目標の時の鐘で写真を撮り、コーヒーカップを買いに、手作り陶器のお店に行きました。「コーヒーが大好き」と言われるAさんに、プレゼントしたいと考えていました。
お店に入り好きなカップを選んでもらいました。何度も嬉しそうに、「もらっていいの、ありがとう」と言われていました。
それから、美味しいランチを食べて、休憩にはパフエも食べました。
良かった、喜んでくれて、素敵な1日だったな。私も充実感に浸りました。
そして、無事とちの実に到着し、今日は楽しかったー、2人で笑顔満々でした。
居間に座り、お茶を出されて、他の職員が「美味しい物、食べました」とAさんに声掛けしました。すると、「いいえ、何もたべていないわ、どこにも行かないし」と、不機嫌そうに答えました。思わず、ガーン、寂しい、でも仕方ないですね、これからも、めげずにお出かけしたいです。

16:06 | Posted by jizai

【重なる時はとにかく重なる。人、それを稀によくあるという】  とちの実 松本

2018年08月31日 | とちの実

Aさんの不幸は重なります。診断で確定したわけではないですが、一気に症状の進行が進んでおります。幸いにして、と言うには2年前と比べると大分身体能力も落ちているのでそういう言葉は使ってはよくないと思いますが、一番酷かった状態からは回復してある程度会話やメンタリティは維持している状態を保っております。
本人も希死念慮を訴えられる事も多く、不幸については流石に簡単に慰めるのも難しいとは思いますが、楽しい時はとことん楽しんでいただきたいと思っております。きつい言葉も多いですが、以前に比べて自分の置かれている状態の理解が出来ていて、やはり元々しっかりして病気と長く付き合ってきている方は違うなぁとは思います。
翻って、人の幸せとは。とも思います。希死念慮が一時的な感情に依るものであると同時に、安楽死、尊厳死のシステムがもっと整備されていくにつれ、そのシステムの利用をされる方もいるのではないかな。と思います。
自分でしきい値を決めることで、残された人のことや自分といかにして付き合っていくか。その事を前提とした財産設計等を行うことで、生きているうちのQOLを高めていくスタイル等、色々考えることが出来ると思います。

17:41 | Posted by jizai

【普段とは違う雰囲気で】  とちの実 小谷野

2018年07月31日 | とちの実

4/25にとちの実の入居者Aさんと池袋サンシャイン水族館へ行ってきました。
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普段は近所のお買い物ぐらいで遠出はあまりないので、久しぶりの遠出となりました。
お出かけの場所で、どこか行きたいところはありますか?と聞くと「どこでもいいよ。」と言われていました。インターネットの画像を見せて、興味があるところにしようかと思いましたが、あまりピンと来ない様子でした。畑仕事などで地元以外はどこかへ行かれる事があまりないようで、そこで普段とは雰囲気の違いを味わえる水族館に行きましょうとなりました。
お出かけの当日は雨が強く、大泉学園駅までタクシーでと思いましたが、全く繋がらず徒歩での出発でした。電車に乗ってからは雨が降られない場所を選んで水族館へ。
水族館に到着後は珍しい魚や大きな魚に興味を持ってもらえたので、安心しました。
水族館館内を出ると雨が止んでおり、アシカショーも見ることが出来ました。
サンシャインシティ内でランチを食べ、ショッピングへ。
何件か洋服店を見て回り、気に入ったものを買ってもらいたいなぁと思っていたのですが、なかなか見つからない様子でしたが、ある一着を見つけるとスーッと脚を運んで手に取られ、せっかくなんで買いましょうと提案。「いいよ。いいよ。」と照れながらの笑顔がめちゃくちゃ可愛かったです。(ご年配の方にこの言い方はどうかと思いますが、本当にそうだったので!!)

09:40 | Posted by jizai

【お花見】  とちの実 渡邉

2018年06月30日 | とちの実

2018年、桜の開花は3月の中旬過ぎ一気に北上しました。予想を上回る早さであっという間に葉桜になってしまった4月4日に「とちの実」のお花見は、石神井公園で行われました。
ピンクの花がまばらで少し寂しかったですが、花冷えで凍えることなく、初夏を思わせる新緑に包まれ、とても気持ち良い天候で、皆様も過ごしやすかったのではないでしょうか?
ここ数年は、毎年のメンバーは少しずつ代わってはいますが、ご入居者様全員参加、順延や中止もなく行うことができています。
とても凄い事だなと思っています。
とちの実にご入居された方は必ず1度はお花見に参加され、思い出作りができています。
私の思い出には、それぞれの方との関わりはもちろんですが、色んな準備にも年々変化があり、過ぎ去ってみれば頑張ったなと思えるのです。
以前は介護タクシーと公共交通機関を利用したのですが、今年は、公園まで車イスでの移動の方が増えた為、介護タクシーが2台必要でした。
また、取り寄せるお弁当も刻み食の方が複数名となり、水分もとろみが必要です。外に持ち出すものなのでペースト食の方はやむを得ずペースト食品を持参しました。
私たちが気軽に「お花見しようかっ」という具合にはならず、なかなか大変さはあります。
しかし、美味しい空気を吸いながら外で食べるご飯には、皆さま、お箸もよくすすまれます。
穏やかで、またにこやかな表情で過ごされているご入居者様を見ていると、良かったと思えます。
次は秋の旅行の計画があります。
皆さまお元気での全員参加をめざして、楽しい企画を立てたいと思います。

08:44 | Posted by jizai

【先生】 とちの実 中島

2018年05月31日 | とちの実

この文章を書いている今は3月です。昨年にお亡くなりになられたA様が、もしもご存命ならば95歳のお誕生日を迎えられる月でした。
ベレー帽のよく似合うダンディなA様は、教育者あり、福祉の世界にも携わってこられた方でした。介護の現場で入居者様の支援をし後輩たちの指導にあたる私にとって、まさに雲の上の存在です。尊敬の念を込めて”先生”と呼ばせていただいていました。 「プロという自覚は大切だが、福祉や教育の現場では、剥き出しの人間自身が問われるのだ」というA様の言葉を噛み締めて、今も仕事にあたっています。
最晩年は言葉でのやりとりが難しくなっていらっしゃいましたが、支援をさせていただく中で、大切なことをたくさん教わりました。2年4ヶ月という短い期間でしたが、一緒に過ごさせて頂けたご縁に感謝しています。この3月にお誕生日記念の外出をしていただくことは叶いませんでしたが、一緒に食事作りをしたこと、旅行でベッドを並べて寝たこと、コンサートに行ったこと、どれも素晴らしい思い出です。ご入居されて間もない頃に、お風呂のあとで「きみの誘導は見事だ!」と褒めて頂けたことが私の自慢であります。
先生、本当にありがとうございました。ご冥福をお祈り致します。

08:15 | Posted by jizai

【また『私』でいたい】  とちの実 石川

2018年05月05日 | とちの実

先日、書店にて、死に方について書かれている本を見つけました。
「死」というと、余り良くないイメージですが、その書籍はイラストが殆どなので、どちらかというと楽しく読めました。
宗教や国によって考え方は違いますが、私個人的には『神様(という表現もいいのかわかりませんが)から「修行をしてきなさい」と言われて何度も生まれ変わる』という考えです。
「介護の仕事をしたい!」と思って飛び込んだ介護の仕事ですが、初めての職種で辛くて何回も辞めたいと思いました。
ですが、月日が経つと少しずつ出来ることも増え、入居者様とのお互いの距離感が分かるようになり、楽しいと思えることが増えました。
辛いことも楽しい事も、この時代に生きている私に与えられた修行なのでしょう。
今ここで一緒に過ごしていらっしゃる入居者様も、とちの実のスタッフも、みんな生まれ変わって出会っているのだと思います。
入居者様とスタッフの人生の一部に少しでも一緒に過ごせた事を嬉しく思います。
お互いに同じ様に思っていただけたら嬉しいです。
そして次の時代でも今まで関わってきた人たちと出会いたいので、生まれ変わってもまた『私』でいたいです。

08:07 | Posted by jizai

【皆の笑顔。】 とちの実 森

2018年03月28日 | とちの実

今年のお正月は、初めて担当になり、元旦に皆でおせち料理を頂きました。
お正月らしいお花を飾り、女性の入居者さんは、「きれいだね、松があるからお正月らしね」と、喜んでくれました。
綺麗に盛り付けられたおせち料理を、皆さんお腹いっぱい食べました。そして、11日に新年会をすることになりました。
お寿司を食べて、プレゼントを配ることになりました。プレゼントの中身はそれぞれで、その人が使えるものにしました。タオルやカップ、お皿とそれぞれでした。プレゼントを配る時の、皆さんのキラキラした目がとても印象に残
ます。貰った袋をしっかりと握っている人、すぐに開けて隣の人と見せ合う人、皆さんそれぞれに楽しそうでした。
悩んで選んだ物もありましたので、良かったと思いました。
その後、カルタをしたり、紙のピーピー笛で遊んだりしました。やっぱり、何歳になっても女性は、お花とプレゼントが好きという事ですね。
ステキな笑顔が見られた一日でした。

18:37 | Posted by jizai

【そろそろ、アラフォー。胃は重く】  とちの実 松本

2018年02月28日 | とちの実

またまた、Aさんのお話が続きます。悪いことは重なるものなのでしょうか。今度は脳梗塞で入院しておりました。麻痺が残った状態ではありますが、幸い全麻痺等ではなく、入院中のリハビリで大分症状は収まりました。手足の動きは若干ぎこちないものの、自分で字を書いたりする程度には回復してきており、退院後も本人が強い意志で歩けるようになる気持ちが残っております。
気持ちが先走ることもあってか、調子がそんなに悪くない時などは、スタッフが見ていないタイミング等で立ち上がって歩こうとしたり、若干の無茶をしようとされることも見受けられますが、それも本人の気持ちが残っているからだと考えると(勿論、言うべき所は言いますが)、気持ちの芽を摘み取るような気持ちにはなれません。
こちらの思惑で指示的に動かす等は出来るわけがないですし、やっちゃいけない。頭の何処かに常に置いておいて、今後も気をつけながらAさんとは付き合っていきたいと思います。そろそろ担当を初めて2年半になりますが、ある程度心の動きや考え方も掴めてきたかな、と、少しは自信を持って言う事ができます。そろそろ、とちの実で働き始めて3年。成長はやや遅いかもしれないですが、しっかりと進めていきたいと思います。

08:43 | Posted by jizai

【10年目を迎えて】  とちの実 小谷野

2018年01月31日 | とちの実

個人的なことですが、この仕事を始めて昨年の11月で10年目を迎えました。
やり始めた頃はここまで続けられているとは考えられませんでした。
介護は正直に言ってキツイ仕事です。生活リズムが崩れるし、身体のあっちこっちの痛みを抱えてやっているのが個人的な実情だったりします。
10年目を迎えて、なぜこの仕事を続けているのだろうと考えると、よく分からないんですよね。この仕事を志している人や職に就いている人の意見で『やりがいがある。』『楽しいから。』といった言葉を聞かれると思うのですが、漠然としていて、具体的ではないんですね。自分にとっての『やりがい』『楽しいこと』ってなんだろう。なんだったんだろうと。
そんな時は『初心に帰って』など言われるのですが、転職活動をしていてたまたまこの業界に誘われたので、『初心に帰って』と言われるともっと前に戻らないといけないのですが、実家が飲食業を生業にしていて、学生の頃から手伝ったりしていたのがきっかけで、料理興味を持つようになりしました。
料理好きになったきっかけは、忙しい両親にかわり料理を作って『おいしい』と喜んでもらったのが始めだったように思えます。
事業所としては『自立支援』ということで入居者さんが主体で料理を作っていますが、忙しいときはチャチャっと作って食事を提供してしまいます。何かと賑やかな居間が食事中は静かになって、キレイに召し上がれていると、心の中でガッツポーズをしています。
でもそれだけで続けてこられたかなと思うと違うかなと。
事業所では月に1回、職員が集まって入居者1人1人について話しあうのですが、様々な意見が出て毎回、時間が足りなくなってしまいます。
『どうしたらここでの生活が良いものになるかを考えるから』だと思います。
それが『幸せ』に繋がっていければ幸いです。
それがこの仕事の『やりがい』かなと10年目にして思った事でした。

09:01 | Posted by jizai