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【冬は必ず春となる】  つげの実 新山

2019年05月06日 | つげの実

3.11東日本大震災から8年が経ちました。
全犠牲者の方々の冥福と被災地の復興・生活再建をお祈り申し上げます。
あの日、大地震からの大津波で全て流されてしまった。
大切な家族、故郷、家。誰も予測できない自然災害。
目の前の幸せが、一瞬で消える悲しみ、恐怖、不安。言葉では言い表す事が出来ない。
あれから8年。
復興と風化は常に同時並行で進む。
それぞれの歩みで被災地は明日へと生きている。
まもなく平成の時代が幕を閉じます。
つげの実の入居者の方々と新しい新時代の開幕を迎えようとしています。
希望を胸に。苦楽共に今日も生きて参ります。

08:28 | Posted by jizai

【万が一の時にそなえて防災訓練】  つげの実 西田

2019年04月05日 | つげの実

ファイル 419-1.jpeg先日つげの実で定期的におこなっている防災訓練がありました。
いつもは、事前に利用者様に「○○時から防災訓練を行います」とお知らせをしていて、時間になったら皆様すでに避難体制でリビングで待ちながら訓練が始まるのですが、今回は敢えて事前にお知らせをせずに行いました。
いつもの日常でお部屋で過ごしたり、おトイレに行かれている方がいる中で懐中電灯備えつけのサイレンを鳴らして防災訓練が始まりました。
事前にお知らせしている訓練だと「はいはいー。逃げましょうー」と和気あいあいな雰囲気での避難なのですが、今回はサイレン音と共に「火がでました!避難してください!」の声かけにスタッフの誘導がなくても、皆さん速やかに粛々と玄関に移動して、長椅子にゆずりあいながら腰かけて待機されていました。
お部屋で寝ていた利用者様にも本番さながら「火が出ました!避難します!」とお声かけすると「私は寝ていますー」と最初は避難に消極的でしたが、「お手伝いしますから一緒に避難しましょう」とお声かけすると起き上がり無事に皆さんが集まる場所へ避難出来ました。
皆様揃ったところで点呼、人数確認をして訓練は終了しました。
終わった後で、「気持ち良く寝ていた所に起こしてしまってごめんなさい」とお話すると「いいのよ、これが本当の訓練だから。都合のいい時に地震とかこないからね」とお話下さいました。本当にその通りで、災害はいつおこるかわからないのが怖いものです。あたりまえの日常を一瞬にして壊してしまうのが災害です。防災に努めるのはもちろんですが、いざというときに「おたがいに声をかけあう」ことを大事にしていけたらと思いました。

09:37 | Posted by jizai

【自分に置き換えて】  つげの実 山越

2019年03月08日 | つげの実

お二人は、いつもご飯の時間になると「何が食べたいの」と皆様に聞いて、スーパーたじまに買い物に行ったり、スターフルーツまで行き安い品物を買いに行ってくれます。
いつも色々と買う物が多く、一緒に行く時は荷物を持ってあげています。
冷蔵庫には何があるのかを確認しながら食事作りをしてくれます。
食事を作るにもこだわりあり、野菜の切り方から味つけまで色々となんでも出来てしまい一緒に作る時は色々と勉強になります。
Kさんはいつも中心になってアドバイスをしたり食事を作ってくれたりして、こちらの方が教えて貰う事ばかりです。
例えば、夕食にカレーライスを作る事になり、じゃがいもと人参と玉ねぎの切り方までは話しをしながら切ってくださり、お互いに連携して食事作りをしていかれます。
その姿を見ていると勉強にななり、隠し味にこれを入れたらいいよと教えてもらうことがたくさんあります。
自分も朝食には味噌汁とかを作る事がありますが、UさんとKさんに褒められる時があります。
もっと二人から色んな料理を学んで自分も作れるように頑張りたいと思います。

14:11 | Posted by jizai

【誕生日を迎えられるということ】  つげの実 蔵田

2019年02月15日 | つげの実

つげの実の入居者さんは、現在、90歳以上の方が4人いらっしゃいます。
皆さん、お元気で、よく歩かれる方、よく食べられる方、よくお話される方たちばかりです。
先日、そのなかのお一人に、夜勤のときに、就寝される前に一緒にお部屋に行き、
「今日一日どうでしたか」とお聞きすると、
「今日も一日、無事に過ごすことができてよかったです。ありがとうございました。」
とのお返事がありました。
ぼくは、その日は夕方からでしたので、日中のご様子をみていわけでもなかったですし、特別に何かを行ったということも聞いてはいなかったのですが、そのようにご返答してくださいました。
もっともっと毎日を素敵に過ごしていただきたいと思いながら、ご支援をさせていただけることを考えてはおります
が、このようなお言葉をいただけるのは、介護職にとってとても幸せなことと感じております。
先週末には、その方のお誕生日でした。
つげの実でも、ささやかではありましたが、お誕生日会を開かせていただきました。
前日には、妹様と娘様ご夫婦がご来所され、プレゼントをもらい、外食に行かれました。当日には、息子様がご来所され、ずっとお部屋でお話をされ、楽しいお時間を過ごされておりました。
お元気にお誕生日を迎えることができ、たくさんの方たちからお祝いをしていただけることがとても素晴らしいことであると感じました。

08:57 | Posted by jizai

【大切な絆】  つげの実 新山

2019年01月22日 | つげの実

つげの実で二番目に長く働いてたМ さんが一身上の都合により退職しました。
急な出来事で受け入れられず、さみしくて不安でいっぱいで動揺を隠せません。
いつも入居者の方と真剣に向き合うМ さんの姿に見習うところが沢山あり、時には厳しく時には優しく、М さんがいると空気がピリッと引き締まるので安心して仕事が出来ました。
わたしが失敗した時、М さんに話していて思わず涙したこともありました。その時、一生懸命励ましてくれたことを今でも覚えています。
やっと色々話せるようになってきたところだったので本当に残念です。
でもМ さんと働く中、悩み、励まし合い、作り上げた絆は消える事はありません。
大切な絆をありがとうございました。
そして今は、大変な状況の中だけど残ったメンバーと一緒に乗り越えていきたいです。

14:11 | Posted by jizai

【お誕生日のお祝いと共に】  つげの実 西田

2018年12月27日 | つげの実

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つげの実でお誕生日のお祝いをさせていただく時に、入居者様のお生まれになった年の出来事をふり返ってみることがあります。
大正12年生まれのP様のお祝いの時は、関東大震災があった年でした。
「大震災の時は焼け野原になったんだよね」「95歳なの?すごいねー。おめでとう」「私は、大正14年生まれよ」などなど色々な視点から会話が弾み楽しい時間でした。
今月も昭和15年生まれのU様のお誕生日のお祝いをしました。
昭和15年は・・王貞治さんが生まれた年でもありますとお伝えすると、「えー!あの王さんもそうなの?」と思いがけず嬉しそうにびっくりされていて、私も嬉しくなりました。
小さい頃の思い出とかいかがですか?と伺うとU様は、しばらく考えて「家族みんなでラジオの前に座って終戦宣言をきいたの覚えてる」とお話され、他の入居者様も「そーそー!」と大きく頷かれていました。
「小さい頃サイレンがウーウー鳴ってお父さんが私をおぶって防空壕に行ったの。その時おぶってくれたのが嬉しかったのを覚えてる」とお話されました。「私も逃げたよー。東京は大変だった」「防空壕によく潜ったよね」「あなたは疎開したの?」等々思いがけず戦時中の話題でもちきりになりました。
戦争の大変な中でもご家族のあたたかさは、良い思い出として残っていてとても優しい表情でお話されていました。
皆さんに「当時流行っていた歌はなんですか?」と伺うと、戦争に送りだす時に歌う歌を口を揃えて歌ってくれました。これも切なくなりましたが、その中を生きて来られた逞しい入居者様なんですね。
「今が1番いいねー」と時々耳にします。
私は、戦争を体験していません。ノー天気な自分を痛感しつつ・・・。
戦争のない時代、楽しい事をたくさん感じて頂きたいという想いを大きくしながら、皆さんで「ふるさと」「荒城の月」を元気いっぱい歌ってお祝いの会を終えました。
会を終えると「次は誰の誕生日?」と次の誕生会を皆さん楽しみにされています。
また素敵な思い出と共にお祝いできるのを楽しみにしています。

17:25 | Posted by jizai

【イベントおわん猫】  つげの実 山越

2018年11月30日 | つげの実

8月頃に初めてのおわん猫という滝野川会館で行われたイベントにUさんとDさんとAさんの3名で参加しました。
向こうのスタッフの方がギターやピアノで演奏をしながら童話を皆さんで歌っていました。
歌が終わると滝野川会館に来ていたお客様が童話の説明をしていましたがAさんは色々と知っている様子でにこにこしながら楽しんでいました。
Dさんとは席が離れてしまいましたがDさんは隣の席に座っていたお客さんとお話をしながら一緒に歌を歌っていました。
会場で初めて会った人とあんなに楽しく会話が出来ているなんてさすがDさんとおもってしまいました。
最後に紙芝居を2つほどやってから終わりになりましたその後1階のロビーで3人は歌をけっこう歌っていましたので喉の方が渇いていたらしくお茶を飲みほしていました。
1階のロビーで少し休憩をとり今回の歌の内容を説明してくれたお客さんの話になり盛り上がりました。
帰りはタクシーに乗りつげの実に戻ってきましたが3人とも少し疲れた様子でしたがとても楽しまれていたのでよかったと思いました。
また他の利用者様も誘って行けたらいいなと思いました。

14:22 | Posted by jizai

【いざ!東京ドームへ!】  つげの実 宮松

2018年10月31日 | つげの実

つげの実の利用者様で、プロ野球がお好きな女性がいらっしゃいます。
愛知県ご出身で、愛知県と言えば中日ドラゴンズでしょう!
かつて、私も名古屋で花のOL時代を過ごした時代があり、その時はドラゴンズファンに巻き込まれました(一度だけ選手の追っかけをしました(笑))。
ドームへは、昨年もご一緒させていただいており、今回2度目のジャイアンツ対ドラゴンズの観戦です。ただ、時代は変わったのだなと思う事があります。球場で、出場選手が電光掲示板にでるのですが、ドラゴンズの選手が、失礼なのですが全く知らないお名前ばかりでした。時代の移り変わりで、当たり前と言えば当たり前なのですが・・・。
女性利用者様と私の知っている選手は相通ずるのに・・・(T選手、Y選手、A選手、I選手、Y投手、H監督など・・・
このころのドラゴンズは良かった~おもしろかった~)。
この日は、元選手のY氏がゲストで来ており、びっくりされていました。
そして試合も中盤に差し掛かって少々気を抜いて、まったり観戦していたところに、選手の打ったファウルボールが!!!席の目の前にひゅーん、ドカッ!!!と飛んできました。
座席の手前1.5メートルほどでした。おーっ!!! 危ない、危ない・・・(ドキドキ…)。
プロ野球選手の打球は、すごいです!「ハンパねぇ!!!」(どこかで聞いたセリフ…サッカーでした?)しかし、この記事が載る頃には、ハンパねぇブームは去っているかと思いますが。
試合結果は、ドラゴンズの快勝で、ご本人も喜ばれておりました。帰りのタクシーの中では、タクシーの運転手さんと、昔のドラゴンズの選手の話題で盛り上がっていました。
この時間が私はとても楽しかったです(自分が(笑))。
Iさん、タクシーの運ちゃんと二人で盛り上がってしまってごめんさないね(笑)。
でも、微笑ましい表情をして下さっていたように感じました。ありがとうございます。

08:42 | Posted by jizai

【気になるから気にかける】  つげの実 蔵田

2018年09月30日 | つげの実

一緒に生活をしていると、いろいろと気になる事があると感じます。
その一緒にいる時間が長くなればそれだけ気になる事が多くなるのではないかとも感じます。
つげの実でよく見かける光景として、1人の入居者さんが入院されてしまうと「あの人、どうしたの?」「○○さんどこいっちゃったの?」と毎日聞いてこられる方がいらっしゃいます。
最近のことでは、食事の前、まだ全部準備が終わっていないうちに、ついつい先に食べてしまい、そのことを見ていた別の入居者さんが、「まだ、いただきます、していないでしょ、あなた毎回だよ」という言葉をよく聞きます。
とても気になるのでしょう。でも、だんだんと気になるから、気にかけるに変わってきたように見え始めました。
気になると気にかけるは同じように見えますが、気にかけるというほうが、より積極的に相手を見ている、相手と接しているということだと思います。
これも、グループホームで共に一緒に生活をしているからこそのことではないかと思っております。
でも、入居者さんが作る料理は、とても上手でおいしそうに見えるので、早く食べたくなってしまう気持ちはすごくよくわかります。

16:06 | Posted by jizai

【Aさんとの出来事】  つげの実 新山

2018年08月31日 | つげの実

Aさんは、去年の12月中旬につげの実へ入居されました。まもなく半年が経ちます。
初めは車椅子で来訪したのですが、みるみる歩けるようになりました。
今では、食事作りをしたり買い物へ行ったり、他の入居者の方と繋げてお話をするようになりました。
性格は、おっとりしていて話しかけると笑顔で嬉しそうにお話しします。
新山が夜勤の時にお茶を飲みながら雑談中、宝くじの会話になりました。
「Aさん、私は毎年年末に2枚の宝くじを買うんです。そして数億当たる夢を買い、色々想像して楽しむんです。最高3千円当選した時は嬉しかったです。」と話すと、Aさんは、「実はね、以前友人に頼まれて1枚宝くじを仕方なく購入したの。それが当選してびっくり。誰にも言ってないのよ。」と大声を出して大笑いするんです。誰にも話してない事を何故話してくれたんだろうかと考えていると「わたしは欲がないからかなー。」と。当選金は秘密です。笑。
その時、私は欲が深い人間なんだな。きっと大金が当選したらダメ人間になるから当たらないんだと納得してしまいました。
それからAさんは、「私は、もう90歳でね、残りの人生どう生きようかなーって考えるの。あなたは、まだお若いし未来も沢山ある。私は、もっと旅行に行ったり遊べば良かった。」と話しは続きます。
これからAさんと買い物以外で外食へ出かけたり、旅行をして楽しい思い出を作りたいな。
Aさんの希望を叶えるケアがしたい。もっとAさんの事が知りたい。
何を考え何を望みどう生きていくのかを話し合っていきたいです。
この仕事をして7年以上が経ちました。心の成長が出来るこんな良い仕事は無いと思います。

17:41 | Posted by jizai