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【―弱気に、「グループホームは、ホントは、いいところなのか?」と考える―】   ぶなの実3F 佐久間

2011年10月03日 | ぶなの実::ぶなの実3F

僕らは、日々ホームを良いものにしようとし、利用者のためになることとは何かを考えているのだけれど、だからと言って、利用者が「ここにきてよかった」と思っているかどうかは別の問題だ。弱気になるようなことを書いてしまう。
よく考えてみると、利用者のほとんどが見学とか体験入居もなく、どんなスタッフが世話をしてくれるのか?とか知らずに、入ってくる。中には、「行けば分かると言われた」といって不本意ながら入居したとおっしゃる方もいる。そうしたときは、利用者の頭の中では「人さらいにあっているということである。だからときに、「家に帰りたい」とか、「家族にほったらかされている」とか訴えたり、「確かずーっとここにいる、何かおかしいと怒ったりすることのほうが、より僕たちの一般的・平均的な感覚に近い。そもそも、自分の家でもないところで、毎日「お泊り」していることのほうが「すごい」のだ。もっというと、グループホームに入居してずっと暮らしているお年寄り達はもうそれだけで大したものだと思うのだ。長く暮らしているとどのような心境なのだろうか?
僕は弱気になり、グループホームに入居されたことをどのように思っているか?という質問を或る利用者にした。
久しぶりにのんびり家に勤務することがあったので、親しい間がらのHさん(確か入居6年目くらい)に聞いてみた。
●質問①「Hさんは、以前のぼろぼろアパートののんびり家と、今のきれいなのんびり家と、どっちがよかった?」
(のんびり家は、2年ほど前に古い木造家屋から、同じ文京区内のとてもデラックスでピカピカな物件に移転しました)
回答①「前のは前のでよかったから、どちらがいいとはいちがいには言えないよ」
●質問②「ひとりで暮らしていたころと比較して、のんびり家にきてよかったと思う?」
回答②「そりゃ、のんびり家にきてよかったと思う。ひとりだと寂しいから」
●質問③「もっと早くにのんびり家に来れた方が良かったと思う?」
僕は、「うん。早く来ればよかったよ」という世の中を達観した仏さまのような、元気づけてくれる答えを予想し、ちょっと期待してもいた。ところが答えは意外だった。
回答③「ううん。早く来ればよかったとは思わない。頃あいってものがあるんだよ」
ずーん、ときた。この答えは、スタッフをぬか喜びさせるでもなく、さりとて、がっかりさせるでもなく、楽館的に考えると「住めば都」という言葉もあるし、そういうことかな。いや、いや、それよりももっと奥が深いぞ。
ちょっと以前は高齢者の施設で、「ここには、毎日夢いっぱいの楽しい生活が待っています(はやくいらっしゃい)」みたいな歌い文句や宣伝があったりしたけど、それとは、まったく
対極なスタンスだよな。つまり、ほんの少しの夢とか、ちょっと気持ちが穏やかになる楽しみとかがあるなんていうのは、なかなか売り文句にも宣伝にもならないくらい当たり前な訳なんだな。ラッキーな期待を一杯にして来てがっかりされるよりは、「施設に入れられるなんて」と、少し覚悟して入居しながらも、「思っていたほど悪いところじゃないじゃんか。お兄ちゃん(お姉ちゃんでもよい)が面倒みさせてくれ、居てくれというから、その顔をたててもう少し居てやったるか」くらいに利用者に思ってもらえる、そういう場所であり続けることは大事だよな、と考えて妙に力が抜けた。
思うに、グループホームが、めくるめく魔法的な世界の連続とか、スタッフのアクロバティックな技とか発想とか、に依っているのではなくて、利用者のとても小さな力にこそ大きく依っているのだということを思ったりもして、私を弱気にさせた頭の中の霞(かすみ)が少し晴れた。

15:51 | Posted by admin

【iPhoneに変えました!】   ぶなの実1F 佐藤

2011年10月03日 | ぶなの実::ぶなの実1F

5月の話しですが、携帯電話をiPhoneに変えました。
僕が感動したのはアイフォンのアプリの中に携帯電話でラジオを聴けるものがあり、それでJ-WAVEが聞けるようになった事です。それからは毎週土曜日の深夜1時から5時に放送している「ふかわりょう」の「ロケットマンショー」という番組を聞きながら深夜に散歩するようになりました。すると、翌週に楽しみが持てたり、散歩の効果からか、少し痩せて健康になりました。勿論その他の日はよく眠れています。
ぶなの実の入居者のAさんは、週に何回か深夜まで起きている事があります。
実は、今この記事を書いている最中もぶなの実の床掃除や明日の米研ぎや洗濯物を畳む事をバリバリと行なって下さっています。何故か、夜のほうが日中よりも仕事のやる気が出るようなのです。いつも、一通り仕事をこなすと「終わったよあんちゃん!」と自慢げな笑顔で教えてくれます。
以前の僕の支援の仕方は、このような事があった時には「昼夜逆転」になるからと、部屋を真っ暗にして何か活動に繋がりそうな物は全てしまっていました。でもその方は結局、寝ませんでした。そうして寝ないその人を「困った人」だなと思っていました。
確かに、夜遅くまで起きているとサーカディアンリズム(概日リズム)が乱れてメラトニンの分泌も上手く出来なくなるので、上手に睡眠出来なくなると言われています。
ですが、不眠の要因というのはそれだけではないですし、実際のところAさんは全く眠れないという事は無く、又、たくさん眠る日もあります。
何より、Aさんが仕事をして満足そうにしている姿は、真っ暗な空間の中でボーっと佇んでいる姿より、健康であると思います。本当に毎日昼夜が逆転してしまった時には、又眠れるように何か考えねばと思うのですが、安直に夜になったら即眠らせるという思考だけが、入居者さんの生活にとって「良い」とは言い切れないと思います。実際に深夜にJ-WAVEを聞いて健康になっているケースもありますし。
ですから、僕が将来グループホームに入居する事になったら、まずは毎週土曜だけは、昼夜逆転させて欲しいなぁ、なんて思いますし、その時の申し送りでは「佐藤さんは昨日は昼夜逆転ありました」じゃなくて「佐藤さんは昨日はJ-WAVEでした」と申し送って貰いたいです。そんな風に考えると未来が明るい感じがします。
今日も有難うAさん。Aさんのおかげで今日も洗い物も洗濯も上手に出来ました。僕は洗い物も洗濯も凄く苦手なので本当に助かっております。

15:50 | Posted by admin