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【人生の師】   とちの実 鈴木

2011年07月23日 | とちの実

6月6日 Hさんが永眠されました。享年93歳でした。Hさんは、とちの実のオープン直後である6年前の6月6日に入所された方です。なぜか6という数字が並び、この数にHさんのメッセージがこめられている気がして、辞書を見てみると、「六感」という文字が目に飛び込んできました。意味を見ると「五感以上にあって五感を超えたもの 理屈では説明のつかない鋭く本質を掴む心の動き、勘、直感」と書いてありました。
Hさんはとても鋭い勘をとても持っておられた方で、私が仕事の段取りを気にして何かをお願いした時には、まるで心の動きを読まれてるかのように応じてもらえなかったり、そのことを指摘をされたりしました。他にもスタッフが退職される前に「○○さん辞めるんですか?」と尋ねられるなど、不思議な力に驚かされた事が何回かありました。
そんなHさんは、元幼稚園の先生で、園長先生にまでなられ50年近く教育現場で働いてこられたという経歴の持ち主でした。何に対しても、手を抜かず全身全霊で頑張られ、周りの方の状況も気にして声をかけたりと、本当に先生というイメージがぴったりな方でした。 Hさんの言葉には重みがあり、とても為になる事を沢山教えて下さいました。 中でも特に印象深いことがあります。
ある日文章が上手く書けず悩んでいた私が、Hさんに教えてもらおうと聞いたところ「文章に上手い下手なんておかしいですね。心込めて伝えようとすれば必ず相手に伝わります。それが一番ですよ。あなたは本当に心を込めているのかしら?」と言われました。人と接する介護職の私は、相手のことを思っていると思い込んでいるだけで、果たして心がきちんとこもっていたのだろうか?と。 文章を書くという意味で聞いた事ではありましたが、深く考えさせられる言葉でした。Hさんのこの言葉は、今も私が生きていく上で、大切にしていきたいものになっています。
Hさんは、ときに歯に衣を着せぬ、なかなか厳しい発言とされる方でしたが、その中には愛を感じられる素晴らしさがあり、これからも私の心の中で人生の師(先生)として生き続けることでしょう。「Hさん、本当に色々と教えて下さりありがとうございました。」
これからは肩の力を抜いてゆっくりと天国で休んでほしいなと思いますが、天国でもきっと子供達に色々教えたり、歌を唄ってあげたりと頑張っておられるような気がします。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

14:06 | Posted by admin