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【東京での生活2】   ぶなの実1F 鈴木(勇)

2011年07月03日 | ぶなの実::ぶなの実1F

こんにちは、ぶなの実の鈴木勇一です。
どっこいしょの記事を書かせて頂くのは今回で2回目になります。
私が東京に住みはじめ、10ヶ月経ちました。
シェアハウスにまだまだ居座っています。
今年に入り退去と入居が続き、シェアハウスの住人が変わりました。今は住人が20名から16名になり、その中で新しい人は6人です。
元お巡りさん、ギターの人、IT、元チャリダー(今は公務員)、ブラジル系デザイナー、めちゃめちゃ人見知りの男性(見かける確率がイリオモテヤマネコ並)が新しいです。みなさんそこそこ面白いです。
私自身、仲良くしていた学生の子が就職の為、別の所に移り住むことになり、つまらないな~と思い、朝の太極拳、少し流行りのエクササイズのカーヴィーダンス、寝る前のリンパマッサージと瞑想を繰り返す毎日でしたが、4月頃からまた楽しくなってきました。
私と同時期に住んでいる関西から来た女性(Nさん)と遊ぶようになり、毎週のように何かしらのイベントを行うようになったからです。
特にリーダーがいない中、Nさんと元チャリダーさんと私の3人でたこ焼きパーティーを始めてみた所、その日の内に参加者が3人から6人になりました。
そこから餃子パーティー、カレーパーティー、お好み焼きパティー、みんなでカラオケへ行こう!秋葉行こう!池袋ででかいパフェを食べよう!談話室とキッチンの大掃除を行い、参加人数が増えてきました。
今は富士急、コストコ、高尾山と新宿2丁目に行きたいね!と話しています。
今、こうして生活しているのが充実した生活を送れているのだな…って感じています。そしてNさんと一緒の行動が多く、目をつけていた、大量買い八百屋、隣駅の商店街まで足を運ぶようになり、未知のお店に行くようになりました。大きな収穫は「コラーゲン入り調整豆乳1000ml」を100円で売っているお店は発見したことです。
豆乳を飲む私にとってこれは嬉しいことです。
毎日のようにミキサーを使用して、「今日は冷凍イチゴと蜂蜜を入れて豆乳イチゴスムージーを作ろうかな?」とか「豆乳でビシソワーズを作れるかな?」と考えるのが楽しいです。
グループホームとシェアハウスは作りが似ている所があり、リビングやキッチンやトイレなどの共同スペースがありますし、部屋は共同の部屋もありますが、ほとんどが個室だし、「おはようございます」、「いってきます」、「いってらっしゃい」、「ただいま」、「おかえりなさい」という言葉が行き交います。
私は「ただいま」と言える場所が3つあります。
1つは実家へ帰った時の「ただいま」、2つ目はシェアハウスへ帰った時の「ただいま」、3つ目はぶなの実へ出勤時の「ただいま」です。
出勤時に「ただいま」っていうのも変だし、ぶなの実に住んでいるわけでもないのに「ただいま」っていうのもおかしなことなのですが、ぶなの実の扉を開け、「こんにちは」と言うと、「おかえり」という言葉が返ってきます。
私は「今日は夜勤でこれから出勤ですよ~」と言いますが、「おかえり」と笑顔で言われると「ただいま」と言いたくなります。実際にはまだ出勤時に「ただいま」と言ったことがありませんが、今度言ってみようかな?と思います。

15:48 | Posted by admin

【新人】   ぶなの実3F 小原

2011年07月03日 | ぶなの実::ぶなの実3F

はじめまして、4月より入社しました新人の小原です。
私は介護の仕事の経験が無く入りましたので、全く右も左もわからずまだまだ暗中模索をしているところです。
前職は直接人と関わる仕事ではなかった為、日々、人と関わり合う事は嬉しくもあり、難しさを感じるところでもあります。
先日利用者のFさんが「仕事にはもう慣れた?」と声をかけて下さいました。自分が思っている以上に気を遣って頂いているのだなと思う瞬間でした。
最近仕事をしていて思うのは客観的な事実が正しいとは限らないという事です。
例えばある人が、「今日は出かけた」「さっき、おやつを食べた」と言っていて、実は本当は逆の事(出かけていない・食べていない)でも、その人がそう思っているなら、それがその人にとって事実になり得ます。
これは僕が一人で考えていてもわからず、その人が思っている事情を私に信頼して話して頂けたらわかります。いつまでも話してもらえなかったら、そのままで終ってしまいます。
私が入ってからずっと車椅子の生活だったNさんが、最近ついに手すりに掴まりながら歩いていました。
ジャガイモの皮を剥くようになりました。
人の回復力をみて、感嘆の声をもらしました。しかしながら思うことがあります。もしかしたらとっくに歩ける様になっていたのかも…と。
人は一人一人考え方は違います。相手が思っていることを自分は勝手に別の解釈で思い込んでいる部分があるかもしれません。考えても正しい結論はその人にしかありませんが、それは何であるか考え続けその人の必要である事実を捉えていきたいと考えております。
これからよろしくお願い致します。

15:48 | Posted by admin

【『祈り』(気持ち・ことば・こころ・想念)】   つげの実アパート 礒田

2011年07月03日 | つげの実アパート

私は『祈り』と聞くと、跪いて両手を胸元で組み何か許しを請うような、特定の宗教をイメージしていました。
ですが、3・11以降「ただ無事を願う」ことや「少しでも役に立ちたい」という気持ちそのものが『祈り』なのではないかと、『祈り』に対する概念が変わってきました。
わかりやすいのは『音楽』。歌や楽器を奏でる人は演奏に込める気持ちが『祈り』となります。なぜ、コンサート会場で直に演奏を聴くと感動的なのか、聴衆も一体となれるのかがわかる気がします。そこに込められる『想い・想念』が共鳴するからなのでしょう。
もっと単純なものでは、「行ってらっしゃい、気をつけて」という言葉にも『想い』が込められて守られるということになるといいます。逆の作用では『呪い』の類ですね。『言霊』なども字の如く “ことばにエネルギーがある” とする考えです。
『水からの伝言』(江本勝著)という本があります。水に感謝の言葉をかけると美しい結晶になり、否定的な言葉だと美しい結晶にならないというのです。
アメリカでは『祈り』の研究がされており、ハーバード大学のハーバード・ベンソン教授は『祈り』が呼吸数、心拍数、二酸化炭素排出量、酸素消費量の抑制を確認し、ガンや糖尿病、不妊症などの病気に効果的に働くということが確かめられているそうです。
世界に先駆けてヒト・レニン遺伝子(高血圧の原因である酵素)の解読に成功した、筑波大学名誉教授で遺伝子の研究をされている村上和雄氏は、「通常の人間の遺伝子で働いているのは全体の5%~10%に過ぎない。40年近い研究生活の結論として“人の想いが遺伝子の働き(オン・オフ)を変えることができる”と確信するようになった」と述べています。
先日、佐藤初女さんという90歳の女性の方の講演会へ行ってきました。ご自身の病気の体験から、薬に頼るのではなく、毎日の食べる物が重要であると日々の生活を通して伝えていらっしゃいます。心を病んだ多くの方々が初女さんの元を訪れ、食事を共にすることで癒され、心を開いていくというのです。初女さんは、食材のいのちを生かし感謝していただくことで健康に繋がると、一見面倒に思われることに対しても惜しみなく手間暇をかけます。梅干にする梅を干す際にも一粒一粒がまるで子どものように丁寧に扱います。おむすびを握る際は美味しさを損なわないようラップやホイルではなくタオルで包むといいます。お米の水加減も何カップではなく、その時々の状態を確認しながら決めるといいます。そして「私にとって生活すべてが『祈り』です」という言葉が印象的でした。
今、世界中のあらゆるところから日本のために祈ってくれていると聞きます。私たちも身近なことに『気持ちを込める』ことを意識するだけで何かが変わってくるのではないかと感じます。そして重要なことは、『どういう想いを込めているか』ということだと思います。これは結構曲者で、自分自身は「よかれ」と思ってやっているつもりでも違う期待を含んでいる可能性や自己欺瞞、無意識による自動反応の場合があるのです…
たかが『心の中のこと』ですが、そういうことを如実に教えてくれるのが入居者の方々です。今思えば、『祈り』は純粋に辿ってゆくと『感謝』に繋がるのだと、関わった方々から教わっている気がします。生き方を通して太陽のようにじんわりと暖かく、時には北風や嵐のように(笑)体現してくださいます。ありがたいことです。
『祈り』という一見前時代的なものが、重要な時代になるのではないかと予感しています。

15:16 | Posted by admin