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【日本に来てよかった。】   ぶなの実3F ジョン

2011年06月03日 | ぶなの実::ぶなの実3F

こんにちは。 韓国から参りました。ジョンジンジュと申します。 名字がジョン、名前がジンジュです。
高校の時から日本のドラマやショープログラムを見ながら日本に関心を持つようになりました。その関心がますます大きくなって日本で住みながら新しい経験をしたくて、ワーキングホリデービザを取って現在日本で生活しています。(ワーキングホリデービザは1年間日本で働きながら日本文化体験ができるビザです)
韓国の大学で社会福祉を専攻して私の専攻に役に立つ事をしたいと考えて、日本で社会福祉の方で仕事を探し始めました。日本へ来て、3ヶ月以内に仕事を探すことができなければ、そのまま韓国に帰ると心に決めていた2ヶ月目にぶなの実に採用されて、ぶなの実の家族になりました。それから、3ヶ月が経ちました。
会社でも外国人の採用は初めてだったそうで、日本語が上手じゃない外国人である私を採用してくれたということに本当にありがたいとともに、日本語を上手にならなくてはいけないなという負担もあり、心配が大きかったです。
日本語がうまく出来ないのに入居者さんと意思疎通が果してよくできるか・・・。 職員さんたちとの意思疎通はどのようにするか・・・。私が今、しっかり話しているのか・・・。 私の話が相手によく伝わっているのか・・・。自分自身の日本語の実力に対して心配がたくさんありました。
しかし、優しい入居者さんたちと職員さんたちのおかげで少しずつ適応している最中です。
意思伝逹においてよくできなくて息苦しくてその心をIさんに見せたことがありました。
Iさんに 「私の日本語、おかしいですか?私が日本語で話せば相手が分かってくれません」と言ったら、Iさんは「全然おかしくない。自信を持って話して! 私は日本語が上手だと考えながら上手な振りをして!相手がよく聞き分けなければあなたが韓国語勉強しなさいと言って!」とアドバイスして下さいました。真剣に相談に乗って下さったIさんの話に大きな勇気と励ましを受けました。
最初の頃は、私に「あなた誰? 」と入居者さんが聞いていましたが、今は「あなた韓国人?」と私の存在を覚えて下さり、「ジョンちゃん」と親しく呼んで下さる入居者さんもいらっしゃって楽しく仕事をしています。
日本に大震災があった後、一緒に暮していたルームメイトや日本に住んでいた韓国人の友達が全員、韓国に帰ってしまい、私は一人になってしまいました。
韓国にいる両親と友達は毎日何度も電話して「早く韓国に帰って来て」と言いながら心配して、韓国に帰らなければならないか、どうすればいいか、毎日悩みの連続でした。
日本へ来るために3年間とても悩んで、日本へ来て日本の生活を楽しむことができるようになったのに。韓国へ帰らなければならないというのがとても悔しくて惜しくて、韓国で心配してくれる知人たちと両親には、「時間が経ったら日本の状況がよくなるかも知れないから、日本でもうちょっと状況を見守る事にしました」と伝えました。
一人で悩み過ぎて、結論が出なくてとても落ち込みました。
ある時、Nさんに 「憂鬱な時はどうすればいいでしょうか? 」と聞きました。Nさんは「どうして憂鬱なの? 彼氏がいないから? 」と(笑)。 Nさんのその言葉に私はとても笑いました。「違いますよ」と答えたら、今度はNさんが「家族が会いたいから? 」と言いました。 本当に私の心を読まれているようでハッとしました。私は「はい、どうすればおいでしょうか? 私、韓国に帰ってもいいですか? 」と聞いたら、Nさんが「それでは私が寂しいよ」と答えて下さいました。
落ち込んでいる時は、入居者さんと話してみると、予想できない返答にビックリし、楽しくなります。誰にもできなかった悩みを入居者さんたちにはできました。私は入居者さんたちに頼っているようです。入居者さんたちに精神的に多くの助けを受けながら、日本の生活に適応していってます。こんなに温かい人々と会えて、本当に幸せだと思います。
例え国籍は違い、お互いに話す事を全て理解することはできないのですが、心と心は通じるということを感じることができました。
3ヶ月間ぶなの実で働きながら、一日一日があっという間に過ぎました。私にこんな機会を得たことに感謝して、これからもぶなの実で入居者さんと一緒に毎日毎日楽しい経験ができたらと思います。
日本に関心がなかったら、日本へ来なかったら、この会社を見つけて履歴書を送らなかったら、皆様とのご縁はなかったでしょう。
偶然なのか必然なのか、ぶなの実で仕事をするように、大切な人々に会えました。
1年という短い期間、ぶなの実で大切な思い出をたくさん作って韓国に帰りたいです。そして、日本で仕事ができるよう手続きをして今後も日本で働けたらと思っています。
そのことがはっきりするまで、今日も明日も、いつも頑張ります。
これからもよろしくお願いいたします。

15:48 | Posted by admin

【心を癒すもの】   ぶなの実1F 鈴木(佳)

2011年06月03日 | ぶなの実::ぶなの実1F

これを書いている時点で、震災から二ヶ月経ちました。四月末から精神的にも少し落ち着いてきた…かな。
旦那の実家は宮城県です。母親と連絡が取れない日々が続き心ここにあらずでした。無事だったものの続く余震で、自宅でもホームでの夜勤中も、テレビも消さずに過ごす日々が続いていました。
「出先で地震がきたら、、、」という恐怖にかられ、仕事以外、外出もせず引きこもる日々。
「く~さ~る~~!」…完全に腐ってました。腐敗デス。
さすがに「こりゃ、いかん!」と気づき、四月末に代々木公園なう。自然とお友達に。
するとどうでしょう!震災などなかったかのように公園を満喫している「人!人!人!」…「? そんなものなのか?」と、テンション下がる。
でもね、一ヶ月以上ぶりの外出。人の波にのまれて下がっている場合ぢゃ、ないっ!
反撃!
ってわけで、ワインを二本弱空け、気づけば辺りは真っ暗。「肌寒い=風邪」オフコース。
だけど大人の特権、昼間から公園で青空酒場。友達も合流。ぽっかり空いた心はワインで満たされ(笑)癒される。
この日を境に外に出始め、ワイン片手に次の週も代々木公園なう。
ふと気づく…「自然の驚異に恐怖していたのに、その自然に癒される」なんとも理不尽な。
ところが、一人でいても癒されないわけですよ!旦那がいて、友達がいるから私は癒されるのです。自然と人とコミュニケーションをとる事が、私にとっては癒しにつながる。
音楽とワイン(笑)があればなおさら。
心と体を癒す時間がなければダイレクトにひびく介護職。
休日は充実させないと。

15:47 | Posted by admin

【瞑想】   つげの実アパート 礒田

2011年06月03日 | つげの実アパート

グループホームでの私たちの仕事は、入居者の方々を深く知っていく行為。
言葉の裏側にあるその人全体を見てゆく・・・
なぜ今立ち上がったのか?何を探しているのか?今日の精神状態ではこれができなかった。
今日は食べる量が少ないのはなぜか?お腹の張りはいつもと違うのか?そろそろ外へ出るかもしれない。この話は以前出てこなかったのに思い出している。新聞はどこまで読めているのか?テレビのどの話に反応しているか?この人には敬語を使うときがある。包丁で切るときの癖がある。指先の感度がいつもより鈍い。今日興奮して眠れないかもしれない。この人の目の前に広がる景色はどうなっているのだろう?どういう想いで生きてきたのだろう?・・・
深く知ろうとする過程で、自分の側面を発見することがある。
いわば、鏡として見せてくれる存在・・・
今、自分はなぜこの対応をしたのか?なぜこの人の言葉に反応してしまうのか?・・・
そして辿り着くのが、自分の中の『正しさ』という価値観。
その『正しさ』を通して人を裁いていることに気付く。
裁くことからでは解決しないと、体を張って伝えてくれる。
もしかすると、いのちをかけて訴えているのかもしれない。
グループホームでの私たちの仕事は、瞑想に似ている。

15:15 | Posted by admin