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【今思うこと】   とちの実 村松

2011年10月23日 | とちの実

今年も早いもので残り3ヶ月となりました。今年は全事業所合わせて7名の入居者の方々が亡くなられました。
どっこいしょの記事でもお伝えしましたが、とちの実でも6月にHさんが亡くなられています。
とちの実は開設してから6年以上が経過し、4名の方々が亡くなられました。その内3名の方々は入院先で息を引き取られています。1名の方は私が夜勤のときに居室へ巡回に行ったときにはすでに息をしていなく、救急搬送し病院で死亡確認をしました。
その方は持病がお有りで、発作を起こし亡くなられました。今でももっと早く発見できれば、その方は生きておられたのではないかと思うことがあります。夜間居室巡回し、息をしていないOさんを発見し、気が動転し、あまりそのときのことが思い出せないというか思い出したくない…自分が苦しくなってしまうからという理由で、封印していまいした。
人には「死」があるということをなおざりにしていました。「死」=「恐怖」だと思っていました。その当時、退職も考えましたが逃げ出すようで、それに私が辞めることで亡くなられた入居者さんのことを否定している、もっと言えば福祉施設に入居されている方々を否定してしまうようで、心苦しく毎日自問自答しながら現在もとちの実で働かせている所存です。
今は「死」=「尊い」ことだと思います。人は亡くなられても終わり(無)ではないということをここで働かせていただいて教わりました。亡くなられた入居者さんたちは今も支援の中に生かされていますし、それぞれのスタッフの心の中に思うことが沢山あるからです。
Oさんのご家族にはあの当時大変お世話になりました。とちの実で働き続けられたのはもちろん私を支えてくれたスタッフたちのお陰ですし、ご家族にも大変助けていただきました。
当時、Oさんの思い出話を沢山させていただきました。皆さまその節は本当にありがとうございました。Oさんのご家族にはまたお会いしたいと思っております。

14:07 | Posted by admin