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【祖母への想い】 とちの実 西田

2010年11月23日 | とちの実

こんにちは、とちの実の西田です。日に日に秋の色が濃くなり、段々と肌寒い日が増えてまいりました。
私事ですが、この時期になると祖母のことを思い出します。
祖母は、少女のような感性を持った、花の好きな穏やかな人でした。当時私は祖父母の介護に追われ、先の見えない毎日に自分の将来を見ることが出来ずにいました。祖母とは、幼い頃からそりが合わず、いさかいの耐えない関係でしたが、それでも祖母のことをとても大切に思っていました。しかし、介護を必要とする祖母を次第に疎ましく思うようになっていき、私は自分を見失っていきました。それでも私は私を頼る祖母から離れる事が出来ず、葛藤の中共に暮らしましたが、最後まで祖母を受け入れる事が出来ませんでした。色々と思うことがたくさんたくさんあったまま、何一つ解消されずに、冬の気配が近づく頃、祖母は他界し、私の祖母との時間は止まりました。
あれから四年の月日が流れ、今、縁あって私は介護の仕事をしています。
巡り合わせと思っています。
人生は面白いです。
入居されている皆様に触れて、止まっていた時間が少しずつ動き出していることを感じています。私の中の祖母と、再び向き合う時がきたのでしょうか。
この仕事を通じて、とちの実で暮らす皆様と、これから、何を感じどんなことを思うのか、楽しみ、学んでいければと思っています。
祖母への想いも、形を変えていく気がしています。

10:33 | Posted by admin