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【ご入居2か月後のYさん】   つげの実 蔵田

2014年09月14日 | つげの実

つげの実に、新しい入居者さんが入られました。
その方は、89歳の女性のYさんといわれます。歩行もしっかりとされており、お一人で電車やタクシーに乗ることもできます。わからないことがあると、そばにいる人や近所の人、お店の人たちに、自分から聞くこともできる方です。
ご入居当初は、環境の変化に少し戸惑われていたこともありましたが、2ヶ月ほど経ちました今では、よく大きな声でお笑いになることも多くなり、調理や食器洗い、洗濯物たたみなど率先してよくやってくださるようになりました。
他の入居者さんが取り組んでいると、それを見て近くに歩み寄っていつの間にか一緒に会話をしながら協力して行っていることがよくみられます。
その自然な感じでの接し方や関わり方には、いつも感心して見させていただいております。
共に生活をしていると、入居者さん同士であたりまえのように言い争いになることもときには見られます。Yさんは、優しさゆえに他の入居者さんに必要以上のことをされてしまうことがあり、他の入居者さんから言われてしまうこともあるのですが、ほとんど言い返したりするようなことがありません。むしろ最後には、笑って終わり、ということが多いです。
Yさんは、梅干がお好きでお一人でつまんで食べておりました。その近くで、食器洗いをしていた他の入居者さんに「食べる?」と差し出しておりました。その入居者さんは、やや怒りながら「私は塩分の多いものは食べないの」と言われておりました。でもまたすぐに、「はい」とYさんが差し出すと「だから言ったでしょ」となり、またすぐにYさんが差し出すと「あんたもしつこいねー(笑)」となり、最後は、お互いが笑ってその会話は終わっておりました。
いつも思っておりますが、入居者さんたちは、一人ひとりいろいろな力をお持ちになられていることを日々感じさせられております。これからも、入居者さんたちの持っている力を信じ、僕自身も成長していけたらと思っております。

01:58 | Posted by admin