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【ささやかな優しさ】  とちの実 渡邉

2019年07月05日 | とちの実

もう7月なので凄く長い間に思えるのですが、今がまさに梅雨本番、ジメジメしたスッキリしないお天気が続いています。
ほとんどの人が気分の晴れない時期を過ごされていると思います。

私もその一人です。それに増して仕事が大変だったり、プライベートで上手くいかないことがあると、どっと疲れが出て、気持ちが落ち込みます。
でも、そんな時こそ自分を奮い立たせて頑張らないと思っていますし、多くの方がそうしていると思います。

しかし、その気持ちに反して、疲れた身体や精神は黄色い信号を出しています。
判断が鈍ったり、早合点したり、良くないことが続いてしまいます。

こんな状況下で、自分の問題を直接解決してくれる訳でもなですし、全く関係のない出来事であっても「ふとしたささやかな優しさ」に触れる事ができたらどんなに元気をもらえるか、「捨てる神あれば拾う神あり」とも思えるでしょう。

それは求めるばかりではなく、自分から差しのべることができるか?そして小さな気付きができるのか?で、感じかたは変わってくると思います。

少し話がそれるかもしれませんが、道に、貴重品が落ちていると、迷わず警察に届けると思います。しかしそれ以外のマスコット人形や手袋やハンカチ等など、見つけた時はどうされますか?
年が明けた頃の寒い夕方の帰り道、鍵がたくさんついたらキーホルダを道の真ん中で見つけました。手がかりになるものはなにもないので、拾ってそばの路肩の雨避けになるところに置きました。
最近は、ジブリのトトロに出てくる白くて小さな「ミン」のマスコット人形を見つけました。これも同様に路肩に避けて置きましたが、どちらともその場所からは翌朝にはなくなっていました。持ち主が探しに来て持って帰れていたらいいなと思いますが、行方は定かではありません。

本来はやはり交番へ届けるべきなのでしょうが、自分がもし落とし物をしたら来た道をまずは探します。
手袋を落として、探しに行き、折り返した道の木の枝に引っ掻けてあり、いち早く見つける事ができて、救われた気持ちになった事もありました。
また数年前、御守りを拾って同様に拾って置いたのですが、翌朝その場所にメモ書きのメッセージがありました。「御守りを拾ってくれた方へ、大切にしていた御守りでした。雨に濡れないように避けておいてくださってありがとうございます。あなた様に幸運が訪れます様に」とかかれてありました。
凄く驚きましたが、とても嬉しい気持ちになりました。それ以来落とし物はこうしておけば必ず持ち主に戻るのではと信じています。

自分にとっては全く無縁のことや、気にならない事でもそれぞれの価値観の違いから、一人一人の思いは誓うものです。立場を変わってあげる事はできなくても、優しい気持ちをほんの少しでも持って接することは、決してその方にマイナスにはならず励みになることだと思っています。
そのように人と関わっていける人間でありたいと思います。

09:57 | Posted by jizai